事故を起こした。修理に出そうとしている。
ちょっと待て。
修理費を払う前に、売却の選択肢を確認してほしい。 修理した方が損するケースが思った以上に多い。
修理しても査定額は戻らない。これが全て
多くの人が「修理すれば元の価格で売れる」と思っている。
買取業者として断言する。戻らない。
なぜか。「修復歴あり」という記録が車に一生つくからだ。
修復歴とは:骨格部分(フレーム・ピラー・ルーフ等)に手が入った車。一度修復歴がつくと永久に記録に残り、査定額が20〜50%下がる。修理してもこの記録は消えない。
【修復歴ありの査定額の差】
差額:36〜48万円
(参考:3年落ち・国産セダン)
修理に50万かけたとして、車の価値は40万以上下がる。合計90万以上の損失だ。
修理すべきか売るべきか。判断基準はこれ
判断チャート
→ 売る方が得なケース
- 修理費が50万円を超える
- 骨格部分(フレーム・ピラー)に損傷がある
- エアバッグが展開した
- 走行に支障がある(エンジン・足回り損傷)
- 保険の等級が3以上下がる
- その車をあと2年以内に手放す予定がある
→ 修理が合理的なケース
- 修理費が10万円未満の軽微な損傷
- 骨格に影響がない(バンパー・ドア交換のみ)
- その車に5年以上乗り続ける予定
- カーローンが残っておりすぐには売れない
「修理して売った方が高い」は幻想
よく言われる「直してから売った方が高く売れるのでは」という話。
これはバンパー・ドアなど外装の軽い傷に限っては一部当てはまるが、大きな事故では完全に間違いだ。
愛知県・40代男性。追突事故でリアが大きく損傷。修理見積もり52万円。
「直してから売る方が得」と思い修理に出した。修理後に査定を受けたら「修復歴あり」で38万円の評価。
修理前に事故車として売っていた場合の買取額:約25万円。
結果:修理費52万−(38万−25万)=39万円の追加損失
修理前に売っていれば52万円得だった
事故車を売る時のポイント
売ると決めたら、できるだけ高く売るための動き方がある。
1
保険会社と話をする前に動くな
保険で修理費を出してもらう予定なら、査定の前に保険会社と話をつけること。修理費相当額を保険で受け取ってから「やっぱり売ります」という交渉もできる。
2
事故直後は早めに動く
時間が経つほど錆・腐食が進む。特に雨ざらしで放置すると価値が下がる。事故後1〜2週間以内に査定を。
3
事故車専門の買取業者に出す
通常の買取業者より、事故車・廃車専門の業者の方が高く買う。パーツ転売・海外輸出のルートを持っているから。
4
複数社に査定を取る
事故車の査定額はブレが大きい。1社だけで決めると損する。最低2〜3社で比較すること。
動かない・全損でも売れるか
売れる。
| 状態 | 買取の可否 | 相場 |
| 走行可能・外装損傷のみ | ◎ 売れる | 事故前の60〜80% |
| 走行不能・エンジン損傷 | ○ 売れる | 1〜15万円 |
| 保険全損扱い | ○ 売れる | 5,000〜5万円 |
| 車体が大きく変形 | △ 業者による | スクラップ相場で売れる場合あり |
| 水没車 | ○ 売れる | パーツ取りで値段がつく |
「もう価値がない」と思っている車でも、買取業者の目線は違う。まず査定を受けて判断してほしい。
修理してから後悔する人が後を絶たない。修理に出す前に、1回だけ買取査定を受けてほしい。それだけで10万〜50万円変わることがある。